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開催報告「数理アプリで家事の偏りの解消を」

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セミナー

[経営者・管理者向けセミナー]

開催報告「数理アプリで家事の偏りの解消を」

開催日:
令和7年1月14日 (火) 14:30~16:30
東京大学情報理工学研究科准教授の五十嵐歩美さんに数理モデルを使用した家事分担アプリについてお話をしていただきました。
講義では、科学の力で制度を改善し、公平な資源配分を目指すこと、その一環として、家事分担におけるジェンダーギャップに注目したこと、共働き家庭では、夫の家事時間が増えているものの、妻の負担は依然として約3倍であり、これが不満やストレス、離婚の原因となっていることなどのお話がありました。
五十嵐先生は、この問題を解決するため、NHKとCode for Japanが主催するハッカソンに参加し、家事分担アプリを開発しました。このアプリは、一緒に暮らす人が家事の好みや時間を入力し、公平な家事分担を提案するものです。
家事分担には好みがあるため、公平分割理論を用いて調整します。この理論は、公平性と効率性の両立を目指し、家事の好みや時間を考慮して最適な分担を提案します。また、「妬み」の概念も重要で、他人の持ち分を欲しがる気持ちを考慮して公平性を追求します。
参加者からは、アプリの入力に矛盾があれば調整する仕組みや、海外の同種アプリとの違い、ユーザーの意見を反映した改善点についての質問がありました。

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