兵庫県立男女共同参画センター・イーブン

【6/16(木)】イーブン30周年・第26期男女共同参画アドバイザー養成塾 公開講座/男女共同参画セミナー
「教育におけるジェンダーバイアス~なりたい自分になるために~」を開催しました!

男女共同参画

[開催報告男女共同参画セミナー男女共同参画アドバイザー養成塾終了セミナー]

【6/16(木)】イーブン30周年・第26期男女共同参画アドバイザー養成塾 公開講座/男女共同参画セミナー
「教育におけるジェンダーバイアス~なりたい自分になるために~」を開催しました!

開催日:
6月16日(木)13:30~15:30
 このセミナーは、第26期男女共同参画アドバイザー養成塾の第4回講座を公開したものです。
 NPO法人Waffle共同代表の田中沙弥果(たなかさやか)さんを講師にお招きし、IT分野のジェンダーギャップ、教育におけるジェンダーバイアスと、その解決策としてのWaffleの活動-女子中高生を理系分野に誘うことによるジェンダーギャップの解消などについて、Microsoft Teams によるウェビナー形式でご講義いただきました。
 公開講座は、上記のウェビナーのもようを YouTube Live によるオンライン講座としてライブ配信したもので、当センター初の試みでした。
 受講者からは「IT分野というのは自分とは縁遠い分野だったので理解が追いつかない部分もありましたが、そもそも縁遠いということ自体が問題なんだと気づかせてもらいました」「教育現場の「隠れたカリキュラム」、「男だから」「女だから」とカテゴライズせず「その人だから」という視点を持ちたいと思いました」「理系科目担当教員の性別による影響や、職場や学校現場で指示する管理者のジェンダーバイアスの影響などを乗り越えて、どんな業界・分野にも女性がリーダーポジションで活躍できるような社会環境を目指していきたいと思いました」等の感想が寄せられ、従来社会が内包し、一人ひとりが知らぬ間に築いているジェンダーバイアスに目を向け、それらの解決の方向性を学ぶことができました。
田中沙弥果さん:アメリカ留学中にIT分野に興味を持ち、この分野に進む女性を増やそうと考え、帰国後に就職したNPO法人みんなのコード社で小学生のプログラミング教育を実践していたとき。小学生のころは男女関係なくプログラミングに興味を持って取り組むが、中高と進学する過程で女子の興味が薄れていくという現実がある。
IT分野に興味を持つ女性はなぜ少ないのか? 興味を持たないのではなく、持ちづらい環境・構造がある。例えば、親が娘に理系分野への進路を勧める割合は息子に勧めるより20%低く、数学・理科の教員が女性のとき女子生徒はより理系の進路を選択する傾向にあるが、日本の数学・理科の教員は70%が男性であるという現実がある。
15~19歳の共学校女子に対する意識(実態)調査の結果によれば、「生徒会長は?」「理科の実験で中心的にふるまうのは?」「家庭科の調理実習で中心的にふるまうのは?」のそれぞれの設問について、理想は男女同数との回答が圧倒的多数であるのに対して、現実は男女差が如実に表れていたことから、日々の暮らしや教育の現場で、知らず知らずにジェンダーバイアスが作られていることが分かる。
質疑応答のようす:多数の質問が寄せられ、ていねいに回答する田中さん
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