甲南大学文学部社会学科教授の中里英樹（なかざとひでき）さんをお招きし、我が国の育児休業制度の特徴と変遷、大幅な向上がみられない日本男性の育児休業取得の現状とその評価について、統計データと丁寧な聞き取り調査の両面から解説いただきました。また、保育所、保育園の受入れ体制の整備やゼロ才児保育の実施と育児休業取得との関係性、男性の高い育児参加を実現した北欧の育児制度（スウェーデンのパパ・クオータ制）や男性の育児に対する考え方なども、分かりやすくお話しいただきました。
　受講生からは「海外と日本との男性の育休、子育てについての差がよく分かった」「育休取得と保育所の拡充は一体であるべき」「男性の育児休業取得は制度と意識の両方の変革が必要だと分かった」等の感想があり、男性の育児参加を推進していくうえで、制度と意識の両面から改革していく必要性をあらためて認識する機会となりました。