兵庫県立男女共同参画センター・イーブン

【9/16(木)】男女共同参画セミナー
「どうして親しい人に暴力を振るうのか~加害者臨床の実践と政策・制度~」を開催しました!

*終了いたしました。
男女共同参画

[開催報告男女共同参画セミナー男女共同参画アドバイザー養成塾終了セミナー]

【9/16(木)】男女共同参画セミナー
「どうして親しい人に暴力を振るうのか~加害者臨床の実践と政策・制度~」を開催しました!

開催日:
9月16日(木)13:30~15:30
 立命館大学人間科学研究科教授の中村正(なかむらただし)さんをお招きし、男女共同参画アドバイザー養成塾公開講座/男女共同参画セミナー「どうして親しい人に暴力を振るうのか~加害者臨床の実践と政策・制度~」を開催しました。
 この講座では、主に男性が加害者となるDVや虐待、その暴力の様態や原因を男性性ジェンダーの視点から捉え、多岐にわたる加害者臨床の事例に基づいて、そうした暴力を繰り返させないための政策・制度について、詳しく学びました。
 とりわけ、親から子に引き継がれる暴力と家族間の不正常な関係性の再生産、ハームリダクション政策といった加害者の暴力再発を防ぐための治療的司法制度、父親の脱暴力をめざす「男親塾」の取組み実例などを学びました。
 受講生からは、「様々なケースについて話をしてくださり、現実の出来事に圧倒されました」「DV問題を正しく捉えていなかったことに気づくとともに、関係性の再生産という言葉がとても印象的でした」「DVも虐待も、ジェンダー平等を踏まえ、関わっていくことで防げることや子供のころからそういう教育の機会が必要だと思いました」等の感想があり、DVや虐待の課題解決に向けて考える有意義な時間となりました。
    中村さん:自身の研究のはじまりは「男性性」への関心であり、それにまつわる(起因する)問題行動としての「暴力」=DVや虐待がある。
    中村さん:「面前DV」という用語があるが、家族の中で繰り返されるDVや虐待といった暴力や、お父さんはこうでお母さんはああだといったジェンダー問題を子どもが受け継いでいく=関係性の再生産がある。
    関係性の再生産について答える中村さん:保育園では、男の子はライオンさんのマークとか、女の子はウサギさんなどと、世の中に出ればジェンダーの問題がいたるところに転がっている。そのような同調圧力の中で、家庭で自己肯定感を持てるようしっかり育てることが大切である。
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