兵庫県立男女共同参画センター・イーブン

【10/24(木)】第28期男女共同参画アドバイザー養成塾第23・24回講座を開催しました!

男女共同参画

[開催報告男女共同参画セミナー男女共同参画アドバイザー養成塾]

【10/24(木)】第28期男女共同参画アドバイザー養成塾第23・24回講座を開催しました!

開催日:
令和6年10月24日(木)10:00~16:00
 この日の講座は、先週に引続き、日本ファシリテーション協会理事で、国際ファシリテーション協会認定ファシリテーターである水江泰資(みずえひろよし)さんをお招きし、「演習をとおして学ぶファシリテーション~様々なファシリテーション・スキルとその活用~」と題し、地域活動を行うために必要となるファシリテーションの知識や基本的なスキルについて、実践的なワークを中心に大変わかりやすくご指導いただきました。
 受講者からは「事前に会議のすすめ方、基本方針・判断基準をすり合わせる方が良いことがわかりました」「意見を安心して言えること、誰にも否定されないと思えると、のびのびと話すことができました」「このような実践型のファシリテーション講座を子どもの頃から受講できるといいのになと感じました」などの意見・感想があり、課題解決型ワークやアド塾グループ企画のプレゼンテーション作成演習等をとおして、参加者の活発な発言を促すとともに、会議参加満足度を向上させるための具体的な声掛けや会議の進行方法について、実践的なスキルを数多く学ぶことができました。
    <写真1 会議参加者にゼッケン(番号)を割り振るスキル>
     前回(10/17)講座では、参加者に会場に近い人から順に1番、2番・・・と番号を割り振ったうえで、ファシリテーターが任意の番号を選んで、その参加者から任意の順番、例えば昇順とか降順、あるいは時計回りのような順番で自己紹介をしていくといった、自己紹介の順番を機械的に決める方法を学びました。
     今回は、最近観た映画について直近で観た人から順にゼッケン(番号)を割り振っていくという方法を学びました。
    <写真2 ファシリテーターという仕事>
     ファシリテーターが、会議参加者にゼッケン(番号)を割り振るというのは、スムーズに自己紹介に導いたり、発言の順番をコントロールしたりする重要なスキルです。そこで、前回も解説しましたが、ファシリテーターとは会議や話し合いにおいてどんな役割を果たすかを復習しましょう。
     参加者は、ある会議において-[伝達][検討][調整][解決]といった会議の種類を問わず、そこで必要とする[情報][意見][経験][思い]などの内容に関わる側面を担っているのに対して、ファシリテーターは[進行][論点][関係(参加者の関係性に注意を払うこと)][感情(参加者の感情の動きを観察すること)]といった会議の過程に関わる側面を担っており、内容に立ち入ってはいけません。もし、内容に関わる必要があるときは、「参加者として発言させてください」と宣言した上で、自分の意見や思いを述べるようにしましょう。そのような手続きを踏まないで、自分の考えの方向に会議を誘導してしまうと、それは「ファシリテーター」ではなく、「仕切りテーター」になってしまいます。
    <写真3 課題解決型演習 8人の店長>
     会議のチェックイン=自己紹介の工夫について前回解説し、体験したところです。また、この日午前の最初の演習では、関係性がさらに深まった参加者の自己紹介について演習を行いました。自己紹介は心理的安全性を高めるためのひとつの方法です。
     場の雰囲気作りに役立つ有効な自己紹介を学んだあとの午前二つ目のグループワークの課題は、集団の中の不適切な社員を辞めさせるというものです。とある居酒屋チェーン店が各店の従業員を対象に店長に関するアンケートを実施したところ、8人の困った店長が浮かび上がりました。そこで受講生が同チェーン店の営業企画部員として、これら8人の誰から辞めてもらうかを、各グループで協議するというものでした。
     この演習の目的は、人は集まると必ず「なんであの人は、あの人を受け入れられるの」とか「なんで許されへんの」とか、互いに人間なのでいろいろな感情や理屈があるわけです。そこで、そうしたネガティブな意識を言語化して順位付けしてみようというものです。
     正答のない課題でしたが、どのグループも課題解決型会議の進め方のスキルである[基準を決める]を的確に実行でき、合理的な結論に達しました。
    <写真4 プレゼンテーション演習の発表内容>
     この日の主な演習は、各グループの企画について、
     1)企画の目的(※)
     2)到達目標
     3)企画内容(準備、本番、その後)
     4)参加者のメリット(どんなふうに変わるのか)および実施メンバーの役割
     5)実施面でのルールや約束事(※)
     のうち、2)3)4)について、ホワイトボードに定型的な発表形式でまとめ、20分のプレゼンテーションをするための合意形成型会議を行うというものでした。
    ※ 1)5)は10/10の講座で、成果物を作成済み
    <写真5 プレゼンテーション演習の様子>
     写真は、C班のプレゼンテーションの様子です。
     この企画は、「防災に女性の参画を」をテーマに、災害時の女性に対する性犯罪、性暴力、DVについて啓発し、それら被害を減らすことを目的とし、①女性が現状を知って自身を守る術を学ぶ、②子どもを持つ保護者が自身と子どもを守る術を学ぶ、③加害者の意識を変えるため、避難所の運営者に男性しかいない状況を変えること、を目標にしています。基調講演とワークショップによる参加者意見交換の2部構成とし、ワークショップでは3つの目標それぞれをテーマとして話し合ってもらいというものでした。講座の到達目標、内容、参加者のメリットについて簡潔にまとめられており、次回からのグループワークで、構成や進行をいっそう具体化し、より効果的なイベントなることが期待されます。
     A班、B班の企画もそれぞれしっかりとまとめられており、活発な質疑応答が行われ、聴衆役の発表グループ以外のグループのメンバーは、発表後にグループ発表診断チャート(右下図)に、良かった点、改善点を記述し、発表グループに提供し、企画のより一層のブラッシュアップに役立てることになりました。
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