兵庫県立男女共同参画センター・イーブン

【7/17(木曜日)】第29期男女共同参画アドバイザー養成塾第5・6回講座「地域課題を解決する事業の策定~プロジェクト・サイクル・マネジメント手法を学ぶ~」を開催しました!

*終了いたしました。
男女共同参画

[開催報告男女共同参画セミナー男女共同参画アドバイザー養成塾]

【7/17(木曜日)】第29期男女共同参画アドバイザー養成塾第5・6回講座「地域課題を解決する事業の策定~プロジェクト・サイクル・マネジメント手法を学ぶ~」を開催しました!

開催日:
令和7年7月17日(木)10:00~16:00
 第5、6回講座は、関西国際大学客員教授の斉藤容子(さいとうようこ)さんをお招きし、「地域課題を解決する事業の策定~プロジェクト・サイクル・マネジメント手法を学ぶ~」と題して、地域課題を見つけ出し、解決のための事業計画を作成する手法を学びました。
 プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)とは、開発途上国の問題を解決するため、一般財団法人国際開発高等教育機構(FASID)が開発・発展させた手法で、JICA(国際協力機構)でも導入されています。
 PCM手法には、参加型計画手法と、モニタリング・評価手法がありますが、今回は参加型計画手法を中心に、7月3日のグループワークで検討した課題をもとに演習を行いました。
 まず、3つのグループでそれぞれの課題を確認し、問題を「原因-結果」の関係で整理し、系図に書いて分析しました。
 次に、問題が解決された望ましい状態とそれを導くための手段について、「手段-目的」の関係を明らかにし、問題分析と同じような系図で整理しました。
 そして、具体的な解決策をもとにプロジェクト(事業)を選び、簡易版PDM(プロジェクト・デザイン・マトリックス)を作成し、グループごとに事業計画を発表しました。
 受講者からは「原因を掘り下げることで課題の理解が深まった」「プロジェクトの立案手順が学べた」などの感想があり、これから事業を立案する時のヒントになりました。
     開発途上国の援助で学校や病院を作っても、その後教員が不足したり、機器の故障で修理できず使えなくなったりして活用されていない例がありました。そのため、計画段階から関係者が参加し協議して、主体的に計画作成に関われるこの手法が開発されました。この手法には「原因-結果」「手段-目的」などの関係に基づいて状況を論理的に分析でき、計画・実施・評価という事業の全過程を一貫して運営管理できるという特徴があります。
     例えば、「公共のトイレで女子トイレにいつも行列ができる」が中心問題である場合、その原因に、何があるかを下に書いていき、上の部分には結果を書きます。
     さらにその原因の原因を下に書いて系図に表します。
     3グループでそれぞれの中心問題について原因を分析し、結果を発表しました。
     中心問題が解決された望ましい状態と、それを導くための手段について「手段-目的」の関係を明らかにし、同じく系図の形で整理する「目的分析」の作業を行いました。
     問題系図は否定系図として作成しましたが、目的系図は肯定系図として作成しました。
     目的分析の結果をもとに、プロジェクト(事業)を選択し、簡易版PDMを使ってグループで事業計画案を作成しました。
     作成した事業計画について、各グループから発表がありました。
     最後に講師から「PCMはグループでも個人でも使え、団体の問題点などの洗い出しにも使える。プロジェクト立案に役立つので活用してほしい」とまとめられました。
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