[開催報告男女共同参画セミナー男女共同参画アドバイザー養成塾終了セミナー]
【7月18日土曜日】第30期男女共同参画アドバイザー養成塾公開講座/男女共同参画セミナー「ジェンダーの心理学~『男女』の思いこみを科学する~」を開催しました
- 開催日:
- 令和8年7月18日(土)13:30~15:30
男女共同参画アドバイザー養成塾第6回講座・公開講座として、神戸松蔭大学人間科学部教授の土肥伊都子(どひいつこ)さんを講師に、会場とオンラインで『男女』の思いこみについて心理学の面からお話がありました。
個人がもつ「男女」の思いこみ、先入観、信念を「ジェンダー・ステレオタイプ」といい、それにより社会制度や規範などのジェンダー格差が維持されています。ステレオタイプには、人間にとって認知的負荷を低減できるなど便利な面もあるため、なかなかなくなりません。性別についての無意識の歪んだ思いこみを、ジェンダーのアンコンシャス・バイアスといい、それ自体をなくすのは困難ですが、行動の前にコントロールすることはできます。そのためには、環境や教育が重要になってきます。
思い込みがジェンダー平等を遠ざける例として、「ステレオタイプ脅威」、「多元的無知」、「統計的差別」などについて解説されました。例えば、医科大学受験での女性差別では、「女性は出産退職をする」という過去の統計を合理的と考えてしまい、点数を操作し合格者数を抑えていましたが、女性が退職しなくてもよい状況を作るべきです。その他、女性は自分の価値を低く考えてしまいがちであること、ジェンダー平等のための法律や制度が整備されると、かえって問題に気づきにくくさせてしまうことがあるとの説明もありました。
では、ジェンダー平等実現のためにできることは何でしょうか。個人では、所属するカテゴリーを増やすことです。アメリカの五大オーケストラで、カーテンを引き楽器の演奏だけでオーディションをすると女性の採用率が増えたように、環境を変えていくことはできます。日本では、税制や年金制度などでカップルが優遇されていますが、カップル単位から個人単位の制度へ変えていくことも重要です。ジェンダー・クオータ制により管理職の女性割合を3割にするなどのポジティブ(アファーマティブ)・アクションは、機会の平等ではなく、結果の平等(実質的平等)を実現することになります。また、原則として育児休業を全員が取り、どうしても取りたくない人だけが申し出をするなどの「オプト・アウト方式」の採用も一つの方法です。そして、個人で考えていることを大きな声にする女性の連帯の例として、インターネットでの署名運動や、ジェンダー・ギャップ指数が1位のアイスランドが過去に行った「女性の休日」の例を紹介されました。
受講者からは、「普段モヤモヤしていることを言語化してくださりすっきりしました」「『3割のカベ』の話、『結果の平等』の話、『オプトアウト』の話、ヒントになりました」などの感想がありました。
個人がもつ「男女」の思いこみ、先入観、信念を「ジェンダー・ステレオタイプ」といい、それにより社会制度や規範などのジェンダー格差が維持されています。ステレオタイプには、人間にとって認知的負荷を低減できるなど便利な面もあるため、なかなかなくなりません。性別についての無意識の歪んだ思いこみを、ジェンダーのアンコンシャス・バイアスといい、それ自体をなくすのは困難ですが、行動の前にコントロールすることはできます。そのためには、環境や教育が重要になってきます。
思い込みがジェンダー平等を遠ざける例として、「ステレオタイプ脅威」、「多元的無知」、「統計的差別」などについて解説されました。例えば、医科大学受験での女性差別では、「女性は出産退職をする」という過去の統計を合理的と考えてしまい、点数を操作し合格者数を抑えていましたが、女性が退職しなくてもよい状況を作るべきです。その他、女性は自分の価値を低く考えてしまいがちであること、ジェンダー平等のための法律や制度が整備されると、かえって問題に気づきにくくさせてしまうことがあるとの説明もありました。
では、ジェンダー平等実現のためにできることは何でしょうか。個人では、所属するカテゴリーを増やすことです。アメリカの五大オーケストラで、カーテンを引き楽器の演奏だけでオーディションをすると女性の採用率が増えたように、環境を変えていくことはできます。日本では、税制や年金制度などでカップルが優遇されていますが、カップル単位から個人単位の制度へ変えていくことも重要です。ジェンダー・クオータ制により管理職の女性割合を3割にするなどのポジティブ(アファーマティブ)・アクションは、機会の平等ではなく、結果の平等(実質的平等)を実現することになります。また、原則として育児休業を全員が取り、どうしても取りたくない人だけが申し出をするなどの「オプト・アウト方式」の採用も一つの方法です。そして、個人で考えていることを大きな声にする女性の連帯の例として、インターネットでの署名運動や、ジェンダー・ギャップ指数が1位のアイスランドが過去に行った「女性の休日」の例を紹介されました。
受講者からは、「普段モヤモヤしていることを言語化してくださりすっきりしました」「『3割のカベ』の話、『結果の平等』の話、『オプトアウト』の話、ヒントになりました」などの感想がありました。