兵庫県立男女共同参画センター・イーブン

【9/12(木)】第28期男女共同参画アドバイザー養成塾第14回講座を開催しました!

男女共同参画

[開催報告男女共同参画セミナー男女共同参画アドバイザー養成塾]

【9/12(木)】第28期男女共同参画アドバイザー養成塾第14回講座を開催しました!

開催日:
令和6年9月12日(木)13:30~15:30
 この講座では、講師に第28期男女共同参画アドバイザー養成塾(以下「アド塾」)コーディネーターの冨岡朝子(とみおかともこ)さんをお招きし、「効果的なプレゼンテーション手法~聴き手の心をつかむプレゼンテーション~」と題して、発信力の講義と演習を実施しました。
 アド塾の修了生は、それぞれがお住まいの地域で、男女共同参画社会の実現に向けて、地域リーダーとしての役割を果たすことが求められますが、そのためには地域で男女共同参画に関する知識や考え方をそれぞれの地域で普及・啓発していく必要があります。そこで、そうした普及・啓発にかかるさまざまな事業や活動を作り上げるためには、地域住民や賛同してくださる団体や行政部局に対して、考え方や想いを的確に伝えなければなりません。
 この講座は、受講生各人が自身で温めている普及・啓発事業の企画について、それら事業企画への賛同を得るために、プレゼンテーションの基礎知識とスキルを習得することを目指したものです。
 受講者からは「プレゼンの効果的な手法を学び、グループで実施できたこと、よい体験ができました」「他の方のプレゼンをきかせていただくことで、たくさんの気付きがありました」などの感想があり、9月26日午後に開催する個人企画のセレクションのためのプレゼンテーションに向けたよい演習になりました。

※ コーディネーターの冨岡さんについては、昨年度の第3・4回講座の開催報告で紹介しています。
    <写真1 プレゼンの4つのタイプ>
     プレゼンテーションには4つのタイプがあります。まず情報のみを伝えるもので、これが「ニュース」です。次に聞き手の知識を向上させるもので「トレーニング」、そして聞き手に問題を認識させ解決するよう説得するもので、「ストーリープレゼン」といいます。アド塾で身に付けたいプレゼンテーション手法はこの「ストーリープレゼン」です。また、ほかにも聞き手にインスピレーションを与えるためのスピーチも「ストーリープレゼン」の一つといえます。 パーソナル・コンピュータやスマートフォンの開発・販売で有名なアップル社の最高経営責任者であった故スティーブ・ジョブズさんが聴衆を魅了したスピーチが「ストーリープレゼン」の代表格ですが、これらのプレゼンテーションを体系的にまとめたのが、アップル社で Worldwide User Group Relations担当を経て、平成28年まで関西外国語大学教授を務め、令和2年から奈良県立国際高等学校の名誉校長に就任したガー・レイノルズさんです。
     この講座では、レイノルズさんが推奨するシンプル・プレゼンにしたがって、受講生各人が温める企画を、どのようにプレゼンテーションにまとめ上げるかを学びました。
    <写真2 ストーリープレゼンのスライド作成>
     9月28日のプレゼンでは、印象的なスライド1枚でプレゼンテーションを行うことを目指して、効果的なスライドの作り方を解説しました。ポイントは4点で次のとおりです。
     ① 下書きを作成し、それをスライドに落とし込む。
     ② 文字は極力少なくし、文字サイズは20ポイント以上で、汎用性の高い字体を使用する。
     ② ビジュアル(写真、表、グラフ、動画、図解)で表現し、スクリーンいっぱいに表示する。
     ④ アニメーションは効果的なものに絞り、多くの種類を使用しない。
    <写真3 スライド1枚で3分間のプレゼン>
     スライドで印象的な1枚の写真を示し、企画の内容を伝えます。シナリオは、オープニング(200字程度)で理想と現実を、本論(500字程度)で原因探求、解決方法、その具体的な活動を提案し、クロージング(200字程度)でその活動により予想される効果を述べます。
     冨岡さんがお手本で作成した企画は、タイトルが「絵本で楽しむ男女共同参画」、訴えたい一言が「絵本で子どもたちに多様性を学んでほしい!」でした。 
    <写真4 シナリオシートを作成するワーク>
     基礎知識に関する講義のあと、まず企画書からシナリオを作成するワークを行いました。 
    <写真5 グループ内で一人3分間のプレゼン演習>
     最後に、グループ内で、シナリオシートに基づき、自身のプレゼンを行い、グループメンバーからアドバイスをもらい、自身の企画を①男女共同参画の視点、②明確さ(内容や構成がわかりやすいか)、③実現性(自分たちの力で実現可能か)、④共感度(時代に合っているか、参加者に共感してもらえるか)、⑤オリジナリティがあるか の五つの指標で自己診断しました。
    講座・セミナー一覧

    Copyright © Hyogo-Prefectural Gender Equality Promotion Center all rights reserved.